「あーなんかジャンキーなモノ食べたいですねー」
「「……は?」」
ハエバルがこうつぶやいたのは夕食後の、団欒時。
さっきまで難しいカオしてたから何かとおもったら、なんだそれ。
「ジャンキーなモノって何だよ」
爽が怪訝な顔をしながら言う。
「えー?いわゆるジャンクフードですよ。ほら、爽さんのゴハン、おいしいですけどヘルシーじゃないですかー」
「あ、それわかる」
爽がつくるモノは、なんだかさっぱりした感じのものが多い。
ああ、だからそれで『ジャンクフードが食べたい』なんだな。
「ないんですか?」
図々しいなこいつは。
でも、そう言われると私もなんか食べたくなってくるのが不思議だ。
「…………買いにいく?近くにコンビニあるよ」
「ほんとですかっ!?」
ほんとですよ。


