「それで?どうしたいの燎クンは」
「いや、別にどうも?」
口元をゆるめたままハエバルはやんわりと爽の手を離す。
「付き合いたいとかは思ってないですから」
ハエバルが言うと、爽が私のほうを見る。
「意味がわからない」というような表情。
「……ハエバル、ご主人様がほしいんだって」
「は?」
「自分を躾してくれるご主人様がほしい………んだって。だから私のことはそーゆー"好き"じゃないよ」
爽は少し考えて、ハエバルに言った。
「………オマエ、犬かよ」
爽の耳に口を寄せ、ワン、とハエバルは返事をした。
また眉間のシワが深くなる。


