―――― 「つかれたぁー……」 長かったパーティーも終わり、さっき着替えた部屋で爽とふたりきり。 疲れすぎて、ドレスのままイスに座りこむ私。 爽も同じように座っていたけど、私と目があったら、口を開いた。 「……なに話してた?」 「え?」 なにって、なに? 「櫂と」 爽がつけたして、やっと理解する。 「いや……別にたいしたことじゃないよ?」 「……あ、そう」 あ、そうって……自分から聞いてきたのに。 反応する気力はないけど。