「なんでそんな顔似てるんですか!?」
「知らないって、あんたうるさい!!」
「あんたじゃないです南風原燎です!!」
「あたしは藤原美羽!!爽のいとこで、愛ちゃんと血のつながりはありません!!」
周囲の注目をあつめていても、気づかず大声での言い合いを続けるふたり。
その様子を見て、隣の爽はため息をついた。
そっちへと近づいていった。
「………おまえら、ウルサイ」
目の前に立ち、呆れ顔で爽が告げると、
「「だってこの人が!!」」
って、きれいにハモり返事。
――笑いながら密かに、なかなかいいコンビかもしれないな、って思った。


