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「新郎新婦の入場でーすっ!!」
皐月の声とともに、私たちは部屋のなかへ。
大きな拍手でむかえられて泣きそうになる。
こぼれそうになる涙を、ぐっとこらえて笑った。
簡単に挨拶をして、パーティーが始まると、みんなそれぞれ話しはじめる。
ざわざわしたなか、ひときわ目立つ男女の声。
「え、うわ、ちょ、アナタ誰ですか」
「は?あんたこそ誰」
「愛さんのお姉さんっすか!?」
「違うよ!!てか誰!?」
初対面同士なのに、よくここまで大声で話せるなってくらい大きい。
声の主は、ハエバルと、美羽さんだ。


