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私の部屋へ戻る。
中へはいってドアを閉めたとたん、爽に後ろから抱きしめられた。
「……え、そ、爽さん?」
返事はなくて、代わりに腰にまわされた腕の力が強くなるだけ。
肩に顔をうずめられた。
どうしたんだろ。
「……愛」
「んーなに?」
すると肩から顔をあげて、唇は耳元へ。
「すき」
そうやって、囁くように低い声で告げられるひとこと。
それだけで私の顔は熱を帯びてしまう。
「い、いきなり何っ?」
「んー…いや、すきだし」
「意味わかんない」
「あいつだけに言わせるとか、シャクだし」
……ハエバル?
だって、告白、自分がうながしたのに。
言わせたの実際、爽だよね。
「……愛は、俺だけの存在なのに」
ちょっと拗ねたように爽が言った。
自分が言わせた言葉に、
また嫉妬?
そう思うと同時に、かわいいなんて思ってしまう。


