部屋を出れば、聞き耳をたてていたらしく櫂と皐月が壁に耳をひっつけていた。
爽がそれをにらみつければ、
「「……ど、どーも」」
と、ふたりして同じ返事を返す。
「爽、おっとこまえやなぁ」
櫂がごまかすように人なつっこい笑顔をむける。
「……お前はいつになったら告白するわけ?」
それを爽は嘲笑して、言い放った。
櫂の顔が赤くなる。
皐月は首をかしげる。
私と爽はまた笑う。
「誰に告白するんですかセンパイ」
「え、や、あの、」
「誰に、で、す、か?」
「………だから…その…っ爽のアホー―ッ!!!」
櫂の大声を背中に受けながら、私たちは皐月の部屋を後にした。


