戸惑いながらも、ハエバルはしっかりキャッチする。
「……え、ちょ、爽さ」
「手出しはしないって誓えんなら」
言葉をさえぎりハエバルの手のなかのネクタイを指差した。
「それつけて、学校で愛のこと守ってほしいんだけど」
爽は、学校では私と一緒にいれない。
だからハエバルに執事兼、護衛を頼もうとしているのかな。
(……心配性だなぁ)
言われた本人、ハエバルは目を見開いている。
「……お返事は?」
だけど、爽のそのひとことに
「わ…わん!!」
と、答えてしまうハエバルはやっぱり犬で。
私と爽はふたりして笑いながら部屋を出た――。


