ハエバルは爽をニラみつけている。 爽はその様子をみてまた口端をあげた。 シャツの胸元をつかむ手を外した。 「最初からそーやって言えって」 そしてハエバルの頭…さっき掴んだあたりを撫でた。 「相手が本気で嫌がってる時はキスとかすんじゃねえ」 「そんで」と付け足して、私の体を自分の前に持ってくる。 私はハエバルとまともに目をあわせた。 なんだか泣きそうな瞳をしていた。 「告白は、相手の目の前でちゃんとしろ」 『ちゃんと』を強調して、爽が言った。