…………少しして、話し声がしてきた。 相手のひとは男のひとのようで、低い声が私の耳にまで届く。 話の内容は残念ながら聞こえないけど。 (……それより、ハエバルだよ…) 下着のホックをとめて、ため息をつく。 ハエバルは、私のこと好きって言った。 だから……私はなんらかの返事をしなきゃいけなくて。 (私は、爽しか好きになれないから、だめだけど) ハエバルのあんな過去を知ってしまったからか、どう言えばいいのかわからない。