その音に反応するように、爽が私からはなれる。 床に落ちていた黒いシャツをはおった。 「俺、出てくるから。着てろ」 そう言って私を指さし、服をなげて、部屋を出ていく。 (……あ…そういえば、裸だった……) 恥ずかしさに赤面しながらも、ベッド上に投げられた服に手をのばした。