そんな日が何日も続き、園庭でも教室でもひとりの楓に、誰も声をかける子はいなくなってしまった。 先生も親もなんとかしようと努力したが、幼稚園も休みたがるようになってしまった。 でも。 ある日、世界がガラリと変わる出来事が、楓の上に舞い降りて来た。