久しぶりのブランコ。 顔に当たる風は心地良くて、楓は微笑んだ。 帰り際。 楓は心の耳に。 (こそこそっ) 「また明日ね!」 「ま、また明日な!」 心が大きく手を振った。 『心くん、ありがとう』 小さな小さなお礼の言葉だった。