Memories - 年の差恋愛 -

遠慮がちに乗り込んできた飛田さん。

なんだか恥ずかしくて横を見ることが出来ない。

「俺から誘ったのに、乗せてもらって悪いね」

「いえ、私飲んでないし。大丈夫ですよぉ」

いざ、車内で二人きりになってしまうと、どうしたらいいのかわからない。

心臓の音、隣にいる飛田さんに聞こえるんじゃないだろうか。

ドキドキしながら、車をゆっくり発進させた。

「あの、お家はどこですかぁ?お送りしますよぉ」

「え、帰っちゃうの?どこかでゆっくり話がしたいんだけど」

え?

そんな風に言われてしまうと、どうしたらいいのかわからない。

「門限とか、大丈夫?」

どきどきしている私の横で、大人の余裕なのか、さらりと聞いてくる飛田さん。

「あ、今日は遅くなるって言ってあるので、朝までに帰れば・・・」

「はは。ご両親は寛大だね。信頼されているんだな、それだけ」