Memories - 年の差恋愛 -

「ありがとうございます」

ピンと伸びた飛田さんの背中から、彼が緊張しているのだとわかる。

付き合いだしてまだ日の浅い私の親に、挨拶をしてくれるなんて。

私が思っている以上に飛田さんに大切にされているような気がして、どきどきがとまらない。

「佐智子、手伝って頂戴」

ぼーっと立っていると、キッチンからお母さんに呼ばれて。

気がつけば、飛田さんはソファに座るお父さんの向かいに座って何やら話を始めていた。

慌ててお母さんのもとへ行き、お茶の準備をする。

「お酒の方がいいかいら?」

「え、車だし!」

くすくす笑いながらお父さんの方を見ると、これまた予想に反して楽しそう。

「そうか、34歳だと仕事も楽しくていいだろう」

「はい。おかげさまでやれることも増えてきて、楽しく仕事できています」

そんな二人の会話を聞いて、お母さんは少しだけ驚いていた。

「年上だとは思ったけど、14も上なの?」

あんたもやるわね、なんてお母さんに言われて。

年が離れていると反対されるんじゃないかと思った。

でも…。