Memories - 年の差恋愛 -

「え、居ますけど…」

玄関でやりとりをしていたら、リビングからお母さんが様子を見に来てしまった。

「佐智子?あら、こんばんは」

飛田さんを見つけたお母さんが、私のそばまでやってきて挨拶した。

「はじめまして。佐智子さんと同じ部署の飛田康文と申します。夜分に申し訳ありませんが、お父様にご挨拶をさせていただけないでしょうか」

「あら、あら、どうぞ上がってください。お父さん」

予想外の飛田さんの申し出に、私がドキドキしてしまう。

挨拶って、挨拶って!?

まさかいきなりお父さんに合わせることになるなんて想像もしていなかった私は、母に連れられて家の中へとはいっていく飛田さんの後を慌てて追った。

リビングへ入ると、食事が終わってお茶を飲んでいるお父さんと目があった。

その視線はゆっくり私の前にいる飛田さんへと移って。

「はじめまして。飛田康文と申します。佐智子さんとお付き合いさせていただいてます」

「…そうか。まあ、お茶でもどうですか」

どんな反応するかどきどきしていたけど、なんだか普通なお父さんで肩の力が抜けてしまう。

もう少しなんていうか…怒ったりするのかと思った。