「ん…」

息をつく暇もなく、激しく求められて身体から力が抜けていった。

ふっと唇が離れてから、ぼーっとしていると身体がふわっと浮き上がって。

気がつけば飛田さんに抱きかかえられてやさしくベッドの上に寝かされていた。

「佐智子ちゃん、好きだよ」

私に覆いかぶさるようにしてつぶやいた飛田さんが、徐々に近づいてきて。

そっと閉じた瞼の上に唇を感じる。

ドキドキする気持ちと、愛おしい気持ちと。

頬をなぞるようにして耳にキスをされ、頬から唇にキス。

流れるように私の身体をなぞっている手は、器用に服を脱がして行って。

あっという間に裸にされた私と、裸の飛田さん。

首筋に降りて来た唇に、全身がふるえるようになって思わず飛田さんの首に腕をまわしてしがみつくようになってしまった。

「佐智子…」

沢山のキスと、あやしく動く手にあっという間に頭の中が真っ白になってしまう。

何度も登りつめる私に、飛田さんはやさしい言葉を沢山かけてくれて。

やっと一つになった瞬間、幸せで私の頬を涙が伝った。