「はは。一緒にお風呂に入った仲なのに?」

男性らしく豪快に体を拭いている飛田さん。

体は、引き締まっていてかなりドキドキしてしまう。

先にリビングへ行き、キッチンの冷蔵庫から水を出して二人分のグラスに注ぐ。

「ふぅ」

緊張してなんだかすごくのどが渇いていた。

ちょっと、のぼせ気味っていうのもあるかも。

冷たい水を一気に飲み干し、飲み終わったコップを洗っていると飛田さんも出てきて私が用意した水を一気に飲み干した。

「ありがと」

Tシャツに短パンというラフな格好だけど、やっぱかっこいいかも。

そんなことを思いながら彼を見ていたら、空になったグラスを持った手でおでこをこつん、とつつかれた。

「どうした?」

「あ、いや、なんでもないです」

見とれていたなんて言えないし!

恥ずかしくなって、その場から離れようと彼に脇をすり抜けてソファに座った。

後ろの方でくすくす笑っているのがわかったけど、顔が真っ赤で振り向くこともできないよ。

しばらくすると飛田さんもそばにやってきて、私の隣に静かに腰をおろした。