そんな私にピタッとくっつくようにしてタオルで私の頭を吹いている飛田さん。

・・・彼はいったい何がしたいんだろう・・・。

特にいやらしく体に触れてくるでもなく、丁寧に私の身体を洗ってくれた。

頭なんて、美容院で洗ってもらっているようでとても気持ち良かったし。

もう自分の裸を見られていることなんてすっかり忘れてしまっている私は、飛田さんにされるがままでぼーっとしていたら体まで拭き始めたので、さすがにあわててタオルを奪うと自分でささっと吹き上げてしまった。

「なんだ、前まで全部拭いてあげたかったのに」

そんな私をお風呂場から送り出し、自分の身体を洗いだした飛田さん。

結局なんだったのか・・・。

男の人と一緒にお風呂って言ったら、もう少しなんていうか・・・。

余計なことを考えてしまい、頭を大きくぶんぶんと振り、持ってきた部屋着に着替えた。

ドライヤーを借りて髪の毛を乾かしている間に、全身洗い終わった飛田さんが出てきて。

ふと彼の方に視線を向けると、隠すこともなくまさに全裸で。

「うわっ」

大切なところくらい、隠してください!

ああ、みちゃったよぉ・・・。