Memories - 年の差恋愛 -

真面目に質問されているのかふざけているのか。

背中を向けている私には、飛田さんの表情はわからないけど。

ぱさっと足もとに服が落ちる音がして、目線を下に落とすと、飛田さんのはいていたズボンが落ちていて。

え、え、えーーーーー!?

ってことは、今飛田さんは・・・?

想像しただけで心臓が飛び出そうになってしまう。

「佐智子ちゃん」

ふわっと背中から裸の飛田さんに抱きしめられて、私の体はかちこちに固まってしまった。

「さ、入ろ?」

結局。

背中を向けたまま、私も裸になって一緒にお風呂に入り。

どうしても正面を向けない私は、彼に背中だけを見せて湯船につかった。

キスしかしてないのに、一緒にお風呂・・・お風呂・・・。

だめだ、どうしても彼の顔を見ることができない。

お酒を飲んだわけじゃないのに、心臓がとにかく忙しく動いている。

体を洗い終わった飛田さんが、そっと湯船の中に入ってきて。

相変わらず背中を見せている私の後ろに入り、ぎゅっと抱きついてきた。