笑ったままはなれた私の身体を引き寄せることもなくて。
私の頭を大きな手でぽんぽん、としてから立ち上がってどこかへ行ってしまった。
「え・・・」
うそ、どこ行ったの?
思わず付いていこうかと思ったけど、体にうまく力が入らなくて。
今夜は朝まで一緒に過ごす覚悟で来たんだけど、怒らせちゃったの?
飛田さんが戻ってくるまでのほんの数分が、すごく長く感じて。
ソファから立ち上がることもできず、なんだかすごく悲しい気分になってきてしまった。
少ししてから戻ってきた飛田さんの手には、きれいにたたまれた真っ白なバスタオルがあって。
「お風呂、入れるようにしておいたから温まってくるといいよ」
泣きそうな顔をして飛田さんを見上げている私に、そのバスタオルを持たせてくれた。
「ん?どうした?」
何も言わずにそれを受け取り、必死で涙をこらえている私だけど。
飛田さんはきっと、タオルを渡してくれる前から私の様子がおかしいことには気がついていたんだ。
だからこそ、普通に接してくれているのかな。
「佐智子ちゃん?」
何も言わない私の頬を、温かい飛田さんの手のひらで包んでくれて。
我慢していた涙が、零れ落ちてしまった。
私の頭を大きな手でぽんぽん、としてから立ち上がってどこかへ行ってしまった。
「え・・・」
うそ、どこ行ったの?
思わず付いていこうかと思ったけど、体にうまく力が入らなくて。
今夜は朝まで一緒に過ごす覚悟で来たんだけど、怒らせちゃったの?
飛田さんが戻ってくるまでのほんの数分が、すごく長く感じて。
ソファから立ち上がることもできず、なんだかすごく悲しい気分になってきてしまった。
少ししてから戻ってきた飛田さんの手には、きれいにたたまれた真っ白なバスタオルがあって。
「お風呂、入れるようにしておいたから温まってくるといいよ」
泣きそうな顔をして飛田さんを見上げている私に、そのバスタオルを持たせてくれた。
「ん?どうした?」
何も言わずにそれを受け取り、必死で涙をこらえている私だけど。
飛田さんはきっと、タオルを渡してくれる前から私の様子がおかしいことには気がついていたんだ。
だからこそ、普通に接してくれているのかな。
「佐智子ちゃん?」
何も言わない私の頬を、温かい飛田さんの手のひらで包んでくれて。
我慢していた涙が、零れ落ちてしまった。

