Memories - 年の差恋愛 -

「あの・・・」

再び手をつないだまま歩きだした散歩コースを一周し、のどが渇いたので自販機で水を購入して近くのベンチに座った。

「わんちゃん、なんて名前なんですか?」

「はは。秘密?」

「えー?」

結局。

一休みしてから飛田さんの家へ行くことになり、散歩コースを一周してから飛田さんの車に乗り込んだ。

「佐智子ちゃん」

車のエンジンをかける前に、飛田さんに名前を呼ばれて。

シートベルトを着けていた私は、ベルトをカチャと固定しながら飛田さんを見た。

その瞬間、チュッと触れるだけのキスをされて。

「お昼ごはん、食べてからにしようか?」

何事もなかったかのように笑顔で言われ、私は真っ赤な顔でただ頷いた。

び、びっくりしたよぉ・・・。

急にキスされると、どうしたらいいのかわからなくなる。

今なんて、私思わず飛田さんに抱きついちゃおうかと思っちゃった。

って、それもどうかと思うけど・・・。

やばいよね、私どうしちゃったの?