Memories - 年の差恋愛 -

「もしもし?」

あわてて電話に出ると、相手はずっと待っていた飛田さん。

『少し早いけど着いたよ』

「あ、今出ますね!」

うれしい!

たった5分だけど、早く来てくれたんだ。

あわてて外に出ると、家の前に飛田さんの車。

夕べ、電話で説明しただけなのに迷わずに来てくれたんだ。

それもうれしくて、踊りだしたいくらいにテンションが上がってしまう。

「おはよう」

私の姿を見て、運転席側から体を乗り出して助手席の扉を開けてくれた飛田さん。

スーツ姿しか見たことなかったけど、ジーパンにTシャツというラフな格好も素敵で、ドキドキしてしまう。

「お、おはようございます!」

きっと、私の顔、赤い!

助手席に座ると、私の頭をくしゃくしゃっと触ってきた飛田さん。

大きな手のひらに緊張して、思わず首をすくめてしまう。

「あはは。頭ぐちゃぐちゃ」

「やだ、もう!せっかくかわいくしてきたのにー」