Memories - 年の差恋愛 -

『それで、お友達は解決しそうなの?』

電話の相手の説明から、彼氏との愚痴の内容まで飛田さんに話してしまっていた。

「ええ、今頃電話しているんじゃないでしょうか」

『そうか、うまくいくといいね』

しばらくそんな話をしたりして。

明日は飛田さんが車で迎えに来てくれることになった。

『少し早いけど、9時頃でも大丈夫かな?』

「はい!お待ちしてますね」

おやすみなさい、と電話を切って。

あわてて明日の準備をしつつ、お風呂に入った。

ああ、ドキドキする。

明日は朝から飛田さんと一緒なんだ。

金曜日、飲み会が始まったばかりの頃はまさか飛田さんと一緒に過ごすなんて思ってもみなかった。

だって、まだはっきりと好きだなんて思っていなかったし。

そう思うと、人の気持ちってなんだか不思議。

いい加減な気持ちじゃないと思っているけど、好きだと思うのに時間ってかからないんだ。

話しかけられた時、適当に受け流していた自分を思い出すと笑えてくる。

今は、こうして明日のことを考えるだけでどきどきして眠れそうにないのに。

さすがに明日寝坊はしたくないので、早めにベッドにもぐりこんで眠ることにした。