Memories - 年の差恋愛 -

時計を確認すると、21時半を過ぎたところだった。

こんな時間に買い物?コンビニとかかしら?

「あ、あの、さっきはお電話出られなかったみたいでごめんなさい」

『ああ、俺こそごめんね。かけるってメールしたのに、ビールがなくなったからコンビニに来たんだ』

そういえば、飛田さんのマンションの近くにコンビニがあったかも。

きっとそこにいるんだ。

電話でも相手のいる場所を想像できるって、すごくいいかも。

なんだかたったそれだけなのに、心の中が温かくなれるんだ。

電話の向こうで、がちゃがちゃと音がしたと思うと、扉のしまる音が聞こえた。

『ただいま』

「え?お帰りなさい?」

ああ、そうか、マンションに着いたんだ。

話をしながら歩いていたらしくて、いつの間にか帰宅した飛田さん。

ねえ、今はどんな服装?

部屋着もきっちりした感じなんだろうか?