ガヤガヤ… ガヤガヤ… 「…教室入らないの?奈津」 『えっと…』 どうしよう 怖くて教室に入れない 「大丈夫だよ、奈津。アイツは奈津のこと待ってる」 『あたしを待ってる?そんなはず…ないよ』 「あるんだよ。俺にはわかる」 春希… 「だから堂々と入って桐野んとこ行ってやれ」 『う、ん……ありがとう!!』 せめて、せめて挨拶だけでも 無視されたっていい あたしがスキなのは 悠也だけ!!!! ガラッ 勢いよくドアを開ける 『…………え?』