「んじゃ、奈津子の好きそうなところに連れて行ってやるよ」 あたしの好きそうなところ? 『どこ?どこに行くの?』 「まだ秘密!」 そう言って歩くこと15分 大きな扉の前に着いた 「奈津子、目つぶれ」 『……?』 言われるがまま目をつぶる 「こっち」 手を引かれながらゆっくり歩く ギィイイ 扉の開く音がする 『目、開けてもいい?』 「もう少し」 いい匂いがしてきた 待ちきれなくて 『ね、もういい?』 「いいよ」 そこには━… 『…っ、凄い…キレイ!!』 一面に花畑が広がっていた…