キーンコーンカーンコーン 『放課後、か…』 いまだにあたしの頭のなかはぐるぐる 「行くか」 『うん』 教室を見回すとすでに悠也はいなかった それよりも今は彼女になることに集中しないと 2人並んで帰る帰り道 だけどなぜか会話が弾まなくて ピタッ 『翔くん…?』 いきなり翔くんの足が止まった 「…………てた?」 『え?』 「今誰のこと考えてた?」 どくん… 『誰…って』 言えるわけないよ 悠也のこと考えてたなんて…