恋のどれい



あわわわわわわ!


やばいよー。


怒ってるよー。



あたしは身構える。




「どうしてここにいるの?」


「どうしてって…ええと。あっ!…おばあちゃんちに行こうと思って」



おばあちゃんちがこの街にあって、ここに来たのは偶然だよ!と。




「気づいてたなら、声かければいいのに」



するりと肩にからみついてくる姿がエロっぽい。



0距離になりそうでならない、この距離がもどかしい。





「それはっ…!さっき、気づいたから」



うそでかためたあたしの理由。


でも、ばればれだろう…υ




「…ストーカー女」



ぽそりと前川くんがつぶやいた。