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眩い光が目前に広がる闇を明るく照らす。



「ん……っ」



否応なく、俺は瞼を開かされた。




「………樹里…?」


まだ、昨夜の事をハッキリと思い返せないでいる俺は、ふと隣に目線を移す。


しかし、そこにいるはずの彼女の姿は何処にも見当たらなかった。



「………?」



重い身体を引きずるようにベッドから下ろすと、ひらりと舞い落ちた一枚の紙に注意を取られる。




俺はその紙を見た瞬間血相を変え、寝起きのボサボサ頭もお構いなしに外へと飛び出した。