改札口の彼に。

「かとうせんぱーい!」
歩が満面の笑みで手を振る。

加藤先輩は手を振って答え、こっちおいでよ。的なジェスチャーをしてる。

「ミミいこっ」
歩に手を引っ張られたが、振り払った。

「私、知らない人だもん。いい。」

うつむいて冷めかけた肉まんを食べはじめる。

「あっミミ照れてるの?」

うるさいって思ったけど、
少し当たり。


内心ドキドキしている。
心臓が敏感に反応している。

何故だかわからない。


ただ、
あの孤高の王子が、
私を知りたいなんて、
言うはずないと思った。


でも、もし私に興味があるとしたら、、、


そう思うと呼吸が
乱れるのを感じる。

彼、、、境木さんは私に気付いているのだろうか。。

「ちょっと行ってくる!」
歩は私をホームのベンチに置いて、

加藤先輩に駆っていく。