『でも怒られたりとか…今更ですけど』 『いいの!柚杞は知らないし、こんな事で良ければいつでも力になるよ』 沸々と沸き上がる焦燥に、ドロリとした真っ黒い感情に 頭の中のに冷静さなんかひとかけらも無かったけど さっき聞いたあの女の言葉が事実だったって事だけはわかって。 冗談じゃねぇよ。 じゃあまたね、って手を振り合って男は反対側の入り口からでて行った。 俺に気付いてない樺乃はふわりと笑んだままこっちに振り向き、 数歩こちらに歩いて来たところでピタリと止まって、目を見開いた。