ホント貰っていいのかな?
おそるおそる白い箱から神崎先輩へ視線を上げると、そこには眩しいくらいの笑顔。
「優衣ちゃーん、お友達――あっ、邪魔しちゃった?ごめんなさい」
「彩織ちゃんっ!!」
ガチャリと開いたドアから、淡いピンクのエプロンをした彩織ちゃんが現れた。
私と私の目の前にいる神崎先輩とを交互に見て、嬉しそうにはにかむ。
「玄関先だと目立つから、上がってもらったほうがいいんじゃない?」
「えっ?!いや、でも……」
彩織ちゃんに見られちゃったこともそうだけど、勘違いされてるんじゃないかとそわそわする私。
そんな私を余所に、神崎先輩はにこりと口元に微笑みを浮かべ、彩織ちゃんに軽く頭を下げた。
「はじめまして。神崎祥也と言います。お姉さんですか?」
「お姉さんじゃないの。優衣ちゃんのお世話をする千明彩織(ちあきさおり)です。
祥也くんは、優衣ちゃんの彼氏?」
「はい。最近、お付き合いを――」
「してませんっ!!!」
やっぱり彩織ちゃん、私と神崎先輩が付き合ってるって勘違いしてるっ。
しかも、神崎先輩も付き合ってますって言おうとしてるし!

