マジックストーン



「な、な、なっ?!」

「優衣、お迎えよ」

「お、お迎え?」

「ハッピーバースデー、優衣!」

 ハッピーバースデー?!

 そういえば、今日って4月24日――私の誕生日だっ。

「梨海ちゃん、ありがとうっ」

「私からのプレゼントは、小物入れなんだけど。あと、コレ」

 梨海ちゃんは鞄から赤と青のラインの入った手紙を取り出した。

 嬉しそうにその手紙を見つめ、私に差し出す。

「エアメール?ってことは、舞希(まき)ちゃんから?!」

「そうよっ。とりあえず、今は廊下に出て」

 トン、と背中を押されて廊下に出ると、そこには咲いた花のような笑顔の神崎先輩。

「な、何でいるんですかっ」

「何でって……。優衣ちゃんが好きだからに決まってるじゃん?」

「そそそ、そんなこと知りませんっ」

 キャッキャと騒ぐ周りを気にせず、私を抱き寄せ額にきっキスを落とす神崎先輩。

 私たちは、さらに大きな黄色い声に飲み込まれる。