マジックストーン



「イヤアァァッ!!!!」

 なななな何で?!!
 どうして神崎先輩っ?!

 飛び起きた私は息が上がっていて、急いで一階に降りて水を飲む。

 わわわ。
 熱なんて出るから、あんな夢見るんだよね、ね?

「優衣ちゃん?!大丈夫?」

「……うん。なんとか」

「熱、下がったかな?」

 私の額に触れながら、彩織ちゃんは自分の額に触れ「下がったね」と、にっこり笑った。

 彩織ちゃんは、「夕飯は、消化の良いものが良いよね」と、冷蔵庫を見て唸る。

 そんな彩織ちゃんの後ろ姿を見た後、私はふらふらと隣の部屋へ移動した。

 黒い椅子に浅く腰掛け、深呼吸。

 白と黒の舞台に指を滑らせた。