きゃっと小さな悲鳴を上げた私はとりあえずリビングに逃げた。
逃げたリビングは白いカーテンを通った日光が柔らかく照らしている。
柔らかい光に包まれたリビングにはライトグレーのソファーに白のテーブル、そのテーブルを挟んだソファーの反対側に液晶テレビ。
あとはすかすかの棚が置いてあるくらいで生活感がない。
それに家具の数に比べてリビングが広いのも気のせいじゃないはず。
とりあえずライトグレーのソファーの端っこにちょこんと座った私はリビングをキョロキョロ見渡した。
ここが電気を付けなくても明るいのは3つの窓のおかげかな?でも、そのうちの一つはバルコニーに繋がってる。
まだ浴室から出てくる様子のないことを知った私は静かに立ち上がりすかすかの棚に入っていた厚いアルバムを取り出した。
腕にずしりとくるアルバムをテーブルに置き1ページずつ捲る。
アルバムは生まれて1ヶ月ほどの赤ちゃんから始まり中学校入学までで終わっていた。
真っ白のページが続く。もう写真はない、と思った矢先、一人の女性と二人の男性が写った写真が一枚毛足の長い白のラグに落ちた。
その写真には――
「あれ? ……神崎先輩?」
――と、加賀美さん?

