「えっ───」
……やっぱり。
立ち止まって意識が飛びそうになってる。
「オレと帰るの嫌なの?」
涙目で聞いてくる。
「嫌じゃないっ、全然嫌じゃないよ!」
速攻答えてみても。
「そうだよな〜。
帰り誘うの、いっつもオレだもんね〜」
マイナス思考が始まって、太陽が壊れ始めた。
「下校デート、みくるちゃんとが良かったな〜」
「あの、だから、」
「なら、いっそイケメンと駆け落ちしよっかな〜」
「へ?」
太陽、そんな趣味あったの?
「ほっとけ」
翼は、あたしの頭にポンと手を置いてから、前を歩ってく。
ほっとけって言われても。
「あたし、先行っちゃうよ?
太陽〜?」
「もう、ほっといてくれ。
オレは女に興味はないんだ〜」
あ、そうですか………。


