「うおっ、あっぶね〜」

いまいち上手く指揮も取れずに、戸惑っていた。



どうしよう。

どうすればいいんだろう。


あたしにできることって?




心中で問いかければ問いかけるだけ、ますます混乱。

そんな時、太陽に迫り来る影。



今から伝えても間に合わない。


察したあたしは、その場の思いつきで太陽を狙う相手に向かって砂をぶつけた。





「ちょっ、みくるちゃん!?」


太陽が驚き慌てるのも仕方ない。

無力なあたしへと、敵の注意を引いてしまったんだから。



「あたしは大丈夫だから。
それより左右から来てるよ」


本当は全然大丈夫じゃない。

けど今はこうするしか……。



太陽だって現に2人の相手をしてるのに。

あたしを助けようものなら、今度こそ救いがない。


あたしにできるのは、後退りだけ。




「っ!」