ケンカ上等☆不良校上々↑↑




「あなたに…っ、説得なんてされたくありません!」

「高原さん………」


泣いてる。

暗くて、今までわからなかったけど。




「あなたに、私の気持ちなんてわかるはずないのにっ」

怒鳴り声が、かすかに震えていて。


「もし本当にわかるなら……私の気持ちがわかるなら、返して」


涙声に変わったところで、美弥薇は両手で顔を隠してその場に崩れた。




「私の大切な人を、返して」


か細い声。

波に消されないように、しゃがみ込んで美弥薇と合わせた視線の高さ。




「仁を、奪わないで」




その時、やっと理解できた自分の行動。

あたしが、原因だったんだ。



そばで立っていた仁と、視線が絡み合う。


美弥薇の大切な人。

それをあたしは、美弥薇から遠い存在にしてしまった。



仁をあたしたち稲妻の仲間にしたら、棘とは敵同士になっちゃう。

それが、原因。