仁に当たる。
そう確信した瞬間。
「う゛っ」
苦しそうに倒れ込んだのは襲いかかった相手のほう。
へ?なに?
今、仁は何もしてなかったのに。
「まったく、しっかりしてくださいよー、仁先輩」
不思議に思ってると仁の近く。
暗くて見えなかった位置に、その声の主が姿を現した。
「悪いアユ、周りのヤツ頼む。
それから柊は竜哉を運んでくれ」
指揮をとる仁の背後から、ひょっこり顔を覗かせるアキちゃん。
って、アキちゃんここにいたらマズくない!?
ちょっ、今すでに狙われてる感じなんですけど!
「アキちゃん、うしろ!」
「は?うしろ?」
慌てて教えたのに、ずいぶんのんきにこっちを振り向く。
や.ヤバいって。
危ない、が口から出る寸前。


