ケンカ上等☆不良校上々↑↑




「もう、いい。
そいつに手出すな」


静かに落ち着いた調子で話す。

さっきのタイミングで、美弥薇の手首を掴んで動作を止めたらしい。


見慣れた真っ赤な髪が潮風になびいてる。



「仁!?なんでここにいるの」

びっくりしてるのは美弥薇だけじゃない。

あたしだって。



「おまえを助けに来たんだろ。
そんなこともわからないのか」


助けに、来た?

なぜかそう言われるだけで、安心して泣きそうになった。



「それから、美弥薇を止めに来た」


目の前で絡み合う2人の視線。

美弥薇のことは、仁に任せるのが妥当か。




それよりあたしは早く自由を取り戻さないと。

どうやって逃げるべき?


辺りを見回していると、仁を狙ったのか美弥薇を助けたいのか数人が2人のほうへ向かう。


ただでさえ暗くて見えづらいっていうのに、仁1人で全員相手は美弥薇がいるからたぶん無理。


そんな時に、棒のようなものを持ち出してきて仁のほうへ仕掛けるから。



「仁、危ない!」


あたしは思わず叫んだ。