ケンカ上等☆不良校上々↑↑




「木崎さん、ごめんな。
ちとミスったわ俺」


震える小さな声は、確かにさっき助けてくれた時の声と同じ。


この人、あたしのことを知ってる?

どこで会ったんだっけ。


考え込んだあたしの耳に無意識に波の音が響いた。




そうだ、この人。

波で思い出した。

去年の夏、海に来た時にメアド聞いてきた人だ。



よくよく考えたら、あの時仁も一緒に海に来てた。

別れ際に真っ赤な髪が目に止まって。



えーっと、名前は、

「笹…倉、先輩?」



あたしの問いに横たわったまま頷く。

やっぱりそうなんだ。


でも笹倉先輩って、どこのグループとも関わりなかったんじゃ…?



いや、さっき美弥薇が言ってたか。

仁の代わりに加えた、って。


だから、今棘のメンバーとしてこうして。

ん?おかしくない?

それなら、あたしを逃がすなんてこと普通しないよね?



美弥薇の言う通り、裏切ったってこと?