ケンカ上等☆不良校上々↑↑




「あぁそれから、まだ教えて差し上げることがありましたわ」


こちらを見て妖艶に微笑むと、再び美弥薇は口を開く。



「なぜ仁があなたを守るのか、知ってますの?」


そんな彼女を、あたしは虚ろなまま見つめていた。





「似ているからですわ。
仁の殺されたお姉様に」




………殺された、お姉様?


「あなたは初めて聞くかとお思いですけれど、事実私と仁は義理の姉弟なんですの」



え?

「いきなり何言って……」



そんな情報、仁と交流が深い歩夢からだって聞かされてない。


恐らく、教えてくれなかったんじゃなくて、歩夢も知らないんだ。




「仁のお姉様は、昨年亡くなられましたわ。
しかも彼の目の前で殺されて」


なに、それ。

どういうことなの。

殺されたって、なんで?



「相当驚いているようですわね。
仕方ないのでしょうけど。
私から教えて差し上げることは、これでおしまいですわ」