ケンカ上等☆不良校上々↑↑




嫌な予感がした。

しかも嫌な予感に限って当たるもんだから、余計気分が悪い。



「えぇ、言って差し上げましたわ。
もし、このまま木崎みくるをリーダーに置いておくのなら彼女が危険だと」



あたしが、危険?

もう、この状況自体が危険なんですけど。



「てっきり、あなたは飛竜のためにリーダーを降りるのかと……」


不思議だと言わんばかりに、あたしをまじまじと見てくる。



「あぁ、そうでしたわね。
飛竜は優しい人ですから、あなたのワガママを優先したのでしょう?」


いったい何なの?

この、まるで様子を窺っているような瞳。




翼のためにリーダーを降りる?

あたしのワガママを優先?




「高原さん、あたしからもお聞きしていいですか」

「えぇ、もちろんですわ」



逃がすまいと、じっと彼女を見つめる。

何なんだろう。

変に引っかかる言い方をして。




「さっきから、あなたはあたしに何が言いたいんですか」