ケンカ上等☆不良校上々↑↑




以前あたしの家の前にいた美弥薇の姿を思い出す。

こんなに早く、また会わなくちゃいけないなんて。




あたしが解放されて上半身を起こすと、そのすぐ隣に美弥薇は腰を下ろした。


薄暗い森に2人。




「改めまして、高原美弥薇です」

微笑みかけながら握手を求められても、対応に困るのが内心。



「…木崎、みくるです」

警戒心オープンで握手を交わす。



見た感じ、美弥薇は落ち着いてるっぽい。

ケンカにならないだけ、いいほうなのかな。




「ところで木崎さん。
あなた、なぜリーダーをやめなかったのです?」

「え?」



唐突な質問に、一瞬頭が真っ白に。



「飛竜から言われませんでしたの?」

ひ.飛竜、って。



「なんで、それを知ってるの?」

おかしい。

翼からリーダーやめろって言われたのは図星なんだけど。



「もしかして、あなたが翼に何か言ったの?」