ケンカ上等☆不良校上々↑↑




「仁はあたしの、あたしたちの仲間」


場合によっては恐怖を感じるけど。

いつもあたしを気遣ってくれてる。

そうじゃなきゃ、あたしは仲間に入るよう誘ったりしないもん。





「みんな、大好きなの」


大切でかけがえのない、あたしの仲間なの。

それをあんなマイナスな言い方するなんて。



「あなた、可哀想だね。
他人の悪い面しか見ようとしてない」


絶対に、絶対に許さない。




そのままずっと、見下ろしてくる相手を睨みつける。


いつもピンチの時は誰かが助けに来てくれた。

でも毎回期待するわけにはいかないんだよね?


あたしだって、みんなを助けたい。




「あらあら、無様な体勢ですこと」


握る両手に力を入れたと同時、草を踏む音と高い声が耳に入る。


「もう行ってよろしくてよ。
彼女と2人きりでお話がしたいのです」


聞き覚えのある声。


「嫌とは言わせませんわ。ね?
き・さ・き・み・く・る」


……美弥薇。