ケンカ上等☆不良校上々↑↑




「───もう、あなたと分かり合うことはできないのですね」


ううん、違う。

あたし独りじゃない。

誰かいる。

もっと進んだ先に。



「───私の目的は変わりません」



どこだろう。

どこかから話し声が。



「───止めようなんて、考えないのが身のためです」



冷たい口調。

特徴のある高い声。



「───あなたの居場所は、どこにもありませんよ」



無意識に足音を立てないように、恐る恐る進んでいく。




あ………。


視界に声の持ち主を捉えた時、あたしは足を止めざる終えなかった。

前方には、あたしが探してた黒を纏った女の子。


不思議なオーラに包まれながら、奥のもう1人に話しかけている。




「───これからは敵同士、がんばりましょう」


それから、数メートル離れたところで壁にもたれかかって俯いているのは。