ケンカ上等☆不良校上々↑↑




あえて太陽と目を合わせないようにして、繰り返し言う。


「絶対したよね〜?」

そんなあたしに、何度か聞こえる怪しいと訴える声。



「翼は、今幸せ?」


逃げるように、むしろ無視に近い状態で話題を変えた。



「幸せそうに見えんなら、そうなんじゃねぇの?」

「自分のことなのに、ずいぶんテキトーだなぁ」


空を見上げる翼にじっと送る視線。

送ってるつもりじゃないけど、たぶん送られてる。


月明かりと街灯に照らされた横顔が、あまりにも綺麗すぎて。

何を考えるでもなく、視界には翼しか入ってない。



それを察してか、横目であたしを見てから、なぜかため息をつかれた。



あはは………。

さすがに、人の顔見てため息は遠慮してほしいよ。




「何が幸せなのかなんて、わかんねぇじゃん」

「え?」



ため息なんてつくから。

意地悪なことでも言われるのかと思っていたら予想外。