暗闇に無数に散らばる星屑と。
綺麗な円を描いて輝く満月。
雲は消えて、その光がより一層眩しい。
「見えた?」
隣から聞こえた質問に、
「見えたよ」
空を見たまま答える。
太陽がはしゃいでた理由、ちょっとわかったかも。
「今日ブルームーンなんだって〜」
「ブルームーン?」
聞き慣れない単語に、つい首を傾げてみる。
「1ヶ月に2回満月の日があって、その2回目の満月のことだよ〜」
「へぇー」
「月が青く見えるからね〜」
と、なると割と名前の根拠は単純?
稀に赤っぽい満月が見えたりするけど、青色は初めてかも。
「ブルームーンを一緒に見た人とは、幸せになれるんだってさ〜」
嬉しそうに教えてくれる太陽は、そういうジンクスを信じる派なのかな?


