ケンカ上等☆不良校上々↑↑




今なら、すぐにドキドキに埋もれて窒息死できそう。

死ぬのは好ましい結果じゃないけど。







「いざ、外へー!」


大声と共に昇降口までの廊下を先頭切って突き進むのは、やっぱり太陽で。


あたしは翼と並んでそれに続く。

というか、あたしの歩くペースに翼が合わせてくれてるんだと思う。




「さっきは、ありがと」


太陽と距離が少し開いてから、ぼそっと切り出してみた話。


さっき、話題を変えてくれて助かったから。

お礼くらいは言っておこうかな、って。


あのまま誤魔化せなくなったら、質問責めに遭うとこだったもんね。



「いちいち、そんなことで礼言うなっつの」

「だって、」

「言うなら、毎回俺がおまえの心配してやってんのに対して言えよ」



んー‥まぁ、確かに。

それも一理ある。


けど、なんか恥ずかしくて嫌なんだよね。

心配してくれてありがとう、って言うの。


守られてる、って気がするし、自意識過剰みたいなセリフに感じちゃって。

個人的なわがままみたいなものかもしれないけどさ。